
家の中に飾っている観葉植物や庭に咲いている花、いつもの散歩道に生えている草木。
私たちにとって身近な植物でも、犬が口にすると中毒を起こす可能性がある植物があります。
なかには、嘔吐や下痢だけでなく、心臓や肝臓、神経などに影響し、重症化する可能性がある植物があるため注意が必要です。
また、「この植物は危険」と名前だけ覚えれば良いわけではありません。
植物によっては、「植物全体に毒性がある」「球根の毒性が特に強い」「種子や実に注意が必要」「葉や茎をかじると症状が出る」「樹液が口の中を刺激する」など、注意すべき部位が異なります。
さらに、食べた量や犬の体格、年齢、健康状態などによっても症状の程度は変わります。
ASPCA(米国動物虐待防止協会)でも犬に有毒とされる植物が多数掲載されており、植物の種類や摂取した部位によって症状は様々です。
この記事は、「犬が食べると危険な特に注意したい植物」「庭や散歩中に注意したい植物」「犬が植物を食べてしまったときの対処法」までわかりやすく解説します。
植物を食べた可能性があり、植物の種類がわからない場合や中毒が疑われる場合は、症状が出るのを待たず動物病院へ相談しましょう
犬に危険な植物一覧を見る前に知っておきたいこと
犬にとって危険な植物を知るときは、単に植物名を覚えるだけでは十分ではありません。
実際の事故は、室内の観葉植物をかじる、庭の球根を掘り返す、散歩中に落ちていた花びらや実を拾うなど、飼い主さんが予想していなかった場面でも起こります。
植物によって危険な部位が違う
有毒植物には、植物全体に注意が必要なものもあれば、特定の部位に毒性成分が多く含まれるものもあります。
| 植物名 | 部位 |
| スイセン・チューリップ・ヒヤシンス | 特に球根に注意 |
| ソテツ | 植物全体、特に種子に注意 |
| アサガオ | 特に種子に注意 |
| ポトス・モンステラ | 葉や茎を齧った際の口腔刺激に注意 |
そのため、誤食した場合は植物名だけでなく、「葉なのか、花なのか、球根なのか、実なのか」まで確認しておくことが大切です。
食べた量や犬の体格でも影響は変わる
同じ植物を食べても、「摂取量」「犬の体重」「年齢」「健康状態」「食べた部位」「食後の経過時間」などによって症状の程度は変わります。
「少ししか食べていないから大丈夫」と決めつけず、毒性がある植物を食べた可能性がある場合は動物病院へ相談しましょう。
犬が植物をかじるのは空腹だけではない
犬が植物を口にする理由は、単にお腹が空いているからとは限りません。
例えば、「においへの興味」「好奇心」「退屈」「遊びの延長」「歯の生え変わり」「かじる行動そのものを楽しんでいる」などがきっかけになることがあります。
特に子犬や好奇心の強い犬では、食べるつもりがなくても、遊んでいるうちに植物を飲み込んでしまうこともあります。
そのため「うちの犬は植物を食べないから大丈夫」と考えるのではなく、そもそも危険な植物に届かない環境を作ることが重要です。
犬が食べると特に注意したいもの一覧

犬に有害な植物は数多くあります。その中でも、家庭や庭、散歩中などで遭遇する可能性があり、特に注意しておきたい植物をまとめました。
| 植物名 | 主な有毒成分 | 特に注意したい部分 | 主に注意したい症状 |
| ソテツ | サイカシン | 全体・特に種子 | 嘔吐、血便、黄疸、肝障害、出血異常 |
| キョウチクトウ | 強心配糖体(オレアンドリンなど) | 全体 | 嘔吐、下痢、不整脈、血圧低下など |
| スズラン | 強心配糖体(コンパラトキシンなど) | 全体 | 嘔吐、不整脈、血圧低下、けいれんなど |
| イチイ | タキシン | 葉・種子など | 心拍異常、血圧低下、虚脱など |
| イヌサフラン | コルヒチン | 全体 | 嘔吐、下痢、出血、ショック、多臓器障害など |
| ツツジ・アザレア・シャクナゲなどツツジ科 | グラヤノトキシン | 葉など | 嘔吐、下痢、よだれ、脱力、血圧低下など |
| スイセン | リコリン | 特に球根 | 嘔吐、下痢、よだれ、震え、不整脈など |
| チューリップ | ツリバリン | 特に球根 | よだれ、嘔吐、下痢、元気消失など |
| ヒヤシンス | アルカロイド、シュウ酸カルシウムなど | 特に球根 | 嘔吐、下痢、元気消失など |
| ヒガンバナ | リコリンなどのアルカロイド系毒素 | 特に球根 | 嘔吐、下痢など |
| シクラメン | サポニン | 特に球根(塊茎(かいけい)) | 嘔吐、下痢など |
| アサガオ | ファルビチン | 特に種子 | 嘔吐、下痢など |
| クリスマスローズ | 強心配糖体(ヘレブリンなど) | 全体 | 嘔吐、下痢、ヨダレなど |
| アジサイ | 青酸配糖体 | 葉・つぼみなど | 嘔吐、下痢、元気消失など |
特に注意したいソテツ
ソテツは植物全体にサイカシンという毒性成分が含まれていて、特に種子に毒性成分が多いとされています。
犬が食べると嘔吐や下痢だけでなく、重い肝障害や血液凝固異常などにつながる可能性があります。
種子が地面へ落ちている場合、犬が拾って口にする可能性もあるため注意しましょう。
キョウチクトウ(夾竹桃)・スズラン・イチイにも注意
キョウチクトウやスズランには毒性成分(オレアンドリン)(コンパラトキシン)が含まれています。
接種すると、「嘔吐」「下痢」「心拍の異常」「血圧低下」などを起こす可能性があります。
イチイも心臓への影響が問題となる植物のため、葉や種子などを犬が口にしないよう注意が必要です。
イヌサフランとクロッカスは別の植物
秋に花を咲かせるイヌサフラン(コルチカム)は、一般的な春先のクロッカスとは別の植物です。
犬が食べると、「激しい嘔吐」「下痢」「消化管からの出血」「ショック」「多臓器への影響」などにつながる可能性があります。
植物の名前がわからない場合は無理に刺激せず、写真を撮って動物病院へ相談しましょう
「少しだけなら大丈夫」とは限らない
植物中毒の重症度は、植物の種類や部位、摂取量によって大きく異なります。
そのため、「葉を一枚だけだから大丈夫」「少し舐めただけだから大丈夫」とは一概に言えません。
特にソテツ、キョウチクトウ、スズラン、イチイ、イヌサフランなどを食べた可能性がある場合は、症状がなくても早めに動物病院へ連絡してください。
わんこと学ぶ4コマ|その植物、食べても大丈夫?

見た目がきれいな花や、普段よく見かける植物でも、犬が口にすると中毒症状を起こすことがあります。特に、植物によては葉・花・実・球根・種子など、危険な部位が異なるため注意が必要です。
もし愛犬が植物を食べてしまったときは、慌てて自己判断で履かせるのではなく、植物の写真を撮り、「いつ・何を・どのくらい食べたか」を確認して、早めに動物病院へ相談しましょう。
また、すべての危険な植物を覚えるのは難しいため、普段から**「安全性のわからない植物は食べさせない」**ことが大切です。
ここからは、身近な植物だからこそ、どんなものに注意すれば良いのか一緒に確認していきましょう。
犬が食べると危険な観葉植物

犬に注意したい植物は屋外だけではありません。
普段何気なく部屋に置いている観葉植物にも、犬が口にすると症状を起こす可能性があるものがあります。
| 観葉植物 | 主な注意点 | 起こる可能性 |
| ポトス | 葉・茎など | 口の痛み、よだれ、嘔吐 |
| ディフェンバキア | 葉など | 口腔刺激、よだれ、嘔吐 |
| モンステラ | 葉・茎など | 口の痛み、よだれ、飲み込みづらさ |
| フィロデンドロン | 葉・茎など | 口腔刺激、嘔吐、よだれ |
| ドラセナ | 葉など | 嘔吐、食欲低下、元気消失 |
| アイビー | 特に葉 | 嘔吐、腹痛、下痢、よだれ |
| アロエ | 葉など | 嘔吐、下痢、元気消失 |
| シクラメン | 特に球根(塊茎) | 嘔吐、下痢など |
| ポインセチア | 樹液など | 口腔刺激、嘔吐など |
ポトス・モンステラ・ディフェンバキア
ポトス、モンステラ、ディフェンバキア、フィロデンドロンなど、一部のサトイモ科植物には不溶性シュウ酸カルシウムの結晶が含まれています。
犬がかじると、「口の痛み」「大量のよだれ」「口元を前足で気にする」「嘔吐」「飲み込みづらそうにする」などの症状がみられることがあります。
ドラセナ
ドラセナも犬に有害とされる観葉植物です。
食べると、「嘔吐」「食欲低下」「よだれ」「元気消失」「脱力」などがみられることがあります。
床に落ちた葉も犬が拾って食べる可能性があるため、こまめに片付けましょう。
アイビー(へデラ)
アイビーは室内だけでなく、庭や外壁などにもよく使われています。
犬が食べると、「嘔吐」「腹痛」「よだれ」「下痢」などを起こすことがあります。
ツルが伸びて犬の口が届く高さまで垂れ下がることにも注意が必要です。
アロエ
アロエも犬が自由にかじって良い植物ではありません。
摂取すると、嘔吐や下痢、元気消失などにつながる可能性があります。
人が利用することのある植物でも、犬にとって安全とは限りません。
シクラメン
冬の鉢植えとして人気のシクラメンも犬に有毒とされています。特に球根(塊茎)に注意が必要です。
鉢の土を掘る癖がある犬では、葉や花だけでなく根や球根(塊茎)を口にする可能性もあるため注意しましょう。
ポインセチア
クリスマスシーズンによく飾られるポインセチアにも注意しましょう。
樹液には刺激性があり、口や胃が刺激されて嘔吐することがあります。
庭や散歩で犬が食べると危険な植物

庭や花壇には犬に注意したい植物が数多くあります。特に気をつけたいのが球根植物です。
犬が土を掘る場合、球根を掘り出してそのままかじってしまうことがあります。
スイセン
スイセンは植物全体に注意が必要ですが、特に球根に毒性成分が多く含まれています。
犬が食べると、「嘔吐」「よだれ」「下痢」などが見られ、
大量に摂取すると、「震え」「けいれん」「血圧低下」「不整脈」などを起こす可能性があります。
チューリップ
チューリップも特に球根に注意したい植物です。
摂取すると、「よだれ」「嘔吐」「下痢」「元気消失」などが見られることがあります。
大きな球根を丸ごと飲み込んだ場合は、中毒だけでなく消化管の閉塞にも注意が必要です。
ヒヤシンス
ヒヤシンスも球根に注意が必要です。
食べると、「嘔吐」「下痢」「元気消失」などにつながる可能性があります。
植え付けや掘り上げの作業をするときは、犬が球根に近づけないようにしましょう。
ツツジ・アザレア・シャクナゲ
春になると庭や公園でよく見かける植物ですが、犬が食べないよう注意が必要です。
グラヤノトキシンと呼ばれる成分によって、「嘔吐」「下痢」「よだれ」「脱力」「血圧低下」「心臓や神経への影響」などが起こす可能性があります。
スズラン
小さな白い花が特徴のスズランですが、犬には有害です。
心臓に作用する成分を含み、「嘔吐」「不整脈」「血圧低下」「方向感覚の異常」「けいれん」などを起こす可能性があります。
キョウチクトウ
公園や道路沿いなどでも見かけるキョウチクトウは、特に注意したい植物のひとつです。
植物全体に心臓へ作用する成分を含み、嘔吐や下痢だけでなく、心拍や血圧へ重大な影響を与える可能性があります。
イヌサフラン
イヌサフランにはコルヒチンという毒性成分が含まれています。
食べると「口腔内の刺激」「激しい嘔吐」「下痢」「消化管からの出血」「ショック」「多臓器への障害」などにつながる可能性があります。
アジサイ
梅雨時期に身近なアジサイも、犬に食べさせないようにしましょう。
犬では胃腸症状が中心になることが多いとされていますが、有毒成分を含むため、庭や散歩中に葉や花をかじらせないことが大切です。
クリスマスローズ
庭や鉢植えで見かけるクリスマスローズも、犬が口にしないよう注意したい植物です。
摂取すると、「嘔吐」「下痢」「よだれ」などの症状につながることがあります。
散歩中に注意したい危険な植物
散歩中は、自宅とは違って生えている植物を全て把握することはできません。
特に注意したいのは、「ヒガンバナ」「ツツジ」「アジサイ」「キョウチクトウ」「イチイ」「アサガオ」「ナンテン」「ヨウシュヤマゴボウ」「スイセン」「イヌサフラン」などです。
ヒガンバナは秋の散歩で注意
秋の道端でよく見かけるヒガンバナには、リコリンなどの有毒成分が含まれています。
特に球根に注意が必要で、食べると「嘔吐」「下痢」などを起こす可能性があります。
アサガオは種子にも注意
夏に身近なアサガオも、犬が種子などを食べないよう注意しましょう。
花だけでなく、地面に落ちた種を拾い食いする可能性があります。
ナンテンなどの実や落ち葉にも注意
散歩中は花だけでなく、「落ちた実」「種子」「剪定された枝」「落ち葉」「花びら」なども犬が拾いやすいものです。
庭木として身近な植物でも安全とは限りません。
正体のわからない植物は食べさせない
全ての危険植物を飼い主さんが覚えるのはむつかしいです。
そのため散歩中は「安全だと確認できない植物は食べさせない」という考え方が基本です。
植物自体に強い毒性がなくても、公園や道路沿いでは除草剤や農薬が使用されている可能性もあります。
外に生えている草をむやみに食べさせないことも大切です。
犬に危険な植物を写真で確認するときのポイント
散歩中や旅行先では、植物名の札がついていないことも多くあります。
スマートフォンなどで撮影した写真は、植物を確認するための手がかりになります。
ただし、写真だけで植物の種類や安全性を断定するのは避けましょう。
似た植物や園芸品種も多く、花だけでは正確に区別できないことがあります。
花だけでなく植物全体を撮る
植物を撮影するときは、花だけではなく
「植物全体」「葉」「歯のつき方」「茎」「花」「実」「種子」「球根や根が見える場合はその部分」などを複数の角度から撮っておくと役立ちます。
危険な部位まで確認する
植物を見るときは、「どこを犬が口にしたのか」という視点も重要です。
例えば、
・葉をかじった
・落ちた花を食べた
・実を飲み込んだ
・球根を掘り出した
・樹液をなめた
では、同じ植物では状況が異なります。
写真は植物の名前を調べるためだけでなく、動物病院へ状況を伝える資料としても残しておきましょう
犬が危険な植物を食べてしまったときの対処法

愛犬が植物を食べたことに気づいたら、慌てて家庭で処置をするよりも、まず状況を確認することが重要です。
1、それ以上食べさせない
まず犬を植物から離し、それ以上食べないようにします。
口の中に簡単に取り除ける植物片が残っている場合は、安全にできる範囲で取り除きましょう。
無理に口の奥へ指を入れるのは危険です。
2、植物の写真を撮る
植物の種類がわからない場合でも「植物全体」「葉」「花」「茎」「実」「種子」「球根」などの写真を撮っておきましょう。
診察時に原因を判断する手がかりになります。安全にできる場合は、同じ植物の一部を持参できるようにしておくのも良いでしょう。
3、いつ・どのくらい食べたか確認する
動物病院へ伝えられるよう、
・食べた植物
・食べた部位
・食べた時間
・おおよその量
・現在の症状
・犬の体重
・犬の年齢
・持病
・服用している薬
などを確認しておきましょう。
4、動物病院に連絡する
毒性のある植物を食べた可能性がある場合や、植物の種類がわからない場合は動物病院へ連絡しましょう。
自宅で無理に吐かせない
「毒を食べたなら吐かせた方がいいのでは?」と思うかもしれません。
しかし、自己判断で無理に吐かせるのは避けましょう。犬の状態や食べたものによっては、嘔吐させることが適さない場合があります。また、誤嚥する危険もあります。
犬が植物の誤食を防ぐ対策

植物中毒は、犬が植物に接触できない環境を作ることで予防できるケースが多くあります。
観葉植物は犬の生活動線から外す
床や低い棚に置いた鉢植えは、犬が簡単に葉をかじることがあります。ただし、高い棚に置くだけでは、落ち葉や垂れ下がったつるに犬が届くことがあります。
必要に応じて、
・犬が入れない部屋へ移す
・ペットゲートを使う
・吊り鉢を利用する
・扉付きスペースへ置く
など、犬の生活動線から完全に外す方法を検討しましょう。
花瓶の水にも注意する
切り花を飾る場合は、花や葉だけでなく、花瓶の水にも犬が触れないようにしましょう。
犬が届く低いテーブルなどは花瓶を置くのは避けた方が安心です。
落ち葉や花びらもこまめに片付ける
鉢を高いところへ置いていても、葉やはなが床へ落ちれば犬が口にする可能性があります。
落ち葉・花びら・実・種子などはこまめに片付けましょう。
球根を掘り出せないようにする
チューリップ、スイセン、ヒヤシンスなどでは特に球根に注意が必要です。
庭で犬を自由に遊ばせる家庭では、犬を近づけないようにしましょう。
犬の退屈やかじり欲求にも対策する
植物をかじる犬では、植物を遠ざけるだけでなく、犬の行動面にも目を向けることが大切です。
散歩や遊びの時間を確保し、「犬用のおもちゃ」「噛んでも安全なおもちゃ」「知育トイ」など植物以外へ興味を向けられるものを用意する方法もあります。
散歩中の拾い食いを防ぐ
普段から、「ちょうだい」「離して」などの合図を練習しておくと、拾い食い対策にも役立ちます。
季節ごとに注意したい植物
危険な植物は一年中ありますが、季節によって目にする機会が増える種類があります。
春
・スイセン
・チューリップ
・ツツジ
・シャクナゲ
春は花壇や公園に花が増える時期です。特に球根植物を掘り変える犬は注意しましょう。
初夏〜梅雨
・アジサイ
夏
・アサガオ
植物そのものだけでなく、除草剤が使用された場所にも注意しましょう。
秋
・ポインセチア
・シクラメン
季節の鉢植えを室内に持ち込む機会が増えるため、置き場所を確認しましょう。
犬と危険な植物についてよくある質問
- 犬が普通の草を食べても大丈夫?
-
全ての草が犬に有毒というわけではありません。
ただし、外に生えている草には毒性のある植物が混ざっている可能性があるほか、除草剤や農薬などが付着している可能性もあります。
また、毒性がない植物でも大量に食べれば、嘔吐や胃腸の不調につながることがあります。 - 野菜やハーブなら犬が食べても大丈夫?
-
人が食べられる野菜やハーブでも、犬にとって必ず安全とは限りません。
例えば、食材として非常に身近なネギ類は犬に与えてはいけない食品です。
また、安全性が確認されている植物でも「与える部位」「与える量」「農薬」「肥料」「調味料」などによって問題になることがあります。
「人が食べられる=犬も食べられる」と判断しないことが大切です。
まとめ|身近な植物でも犬にとって危険なものがある
犬にとって危険な植物は、山や野原だけに生えている珍しい植物ではありません。
ソテツ、スイセン、チューリップ、ツツジ、アジサイ、ポトスなど、家庭や散歩道でよく見かける植物にも注意が必要です。
特に覚えておきたいポイントは、
・安全性のわからない植物は食べさせない
・葉・花・種子・実・球根など危険なブチにも注意する
・観葉植物は犬の生活動線から外す
・落ち葉や花びらもこまめに片付ける
・庭では球根や剪定枝を放置しない
・散歩中の拾い食いを防ぐ
・食べた植物の写真を残す
・いつ・何を・どのくらい食べたか確認する
・自己判断で無理に吐かせない
・中毒が疑われる場合は早めに動物病院へ相談する
ことです。
きれいな花や人気の観葉植物でも、犬にとって安全とは限りません。
また、事故を防ぐうえでは、危険な植物の名前を全て暗記することよりも、「犬が届く場所に危険な植物を置かない」「安全性がわからない植物を食べさせない」という環境づくりが重要です。
愛犬が暮らす家や庭、普段の散歩コースにどのような植物があるのか一度確認し、「食べてから対処する」のではなく「食べられない環境を作る」ことで予防していきましょう。
主な参考文献・参考情報
本記事は、犬の植物中毒および植物に含まれる有毒成分について、以下の獣医学・公的機関・大学などの資料を参考に作成しています。
・井上平太 医療監修、森 昭彦 植物監修『犬と猫と暮らす人のための身近な有毒植物図鑑―危険な野草、野菜や果物、園芸植物から愛犬と愛猫を守る』メイツユニバーサルコンテンツ、2026年
・厚生労働省「有毒植物による食中毒に注意しましょう」
・厚生労働省「自然毒のリスクプロファイル・高等植物」
・ASPCA Animal Poison Control Center「Toxic and Non-Toxic Plants」
*主に植物の有毒成分や有毒部位を確認する目的で参照しています。
*植物の毒性は、植物の種類・品種・接種部位・接種量・犬の体格や健康状態などによって異なります。本記事は一般的な情報提供を目的とするもので、診断や治療に代わるものではありません。実際に植物を食べた場合や中毒が疑われる場合は動物病院へ相談してください。
