超小型犬や小型犬の平均寿命は、一般社団法人ペットフード協会「令和5年犬猫飼育実態調査」*1によると、
2010年の平均寿命が、超小型犬は14.37歳、小型犬は14.13歳、
2023年では、超小型犬は15.07歳、小型犬は14.29歳とこの13年間で、超小型犬では+0.7歳、小型犬では0.16歳寿命が伸びているのがわかります。
人気の小型犬の犬種別の平均寿命は
トイ・プードルやチワワ、ミニチュア・ダックスフンドなど小型犬人気ランキングで人気のある主な小型犬の平均寿命が何歳くらいなのかを発表していきます。
アニコム損害保険が発表した「アニコム 家庭動物白書 2023」*2の犬種別の平均寿命(2021年度版)による超小型犬を含む人気の小型犬の犬種別の平均寿命の一覧です。
犬種 | 平均寿命(歳) |
トイ・プードル | 15.3 |
チワワ | 13.9 |
ミニチュア・ダックスフンド | 14.8 |
ポメラニアン | 13.8 |
ミニチュア・シュナウザー | 13.6 |
ヨークシャー・テリア | 14.0 |
シー・ズー | 13.8 |
マルチーズ | 13.6 |
カニーンヘン・ダックスフンド | 15.0 |
パピヨン | 14.6 |
ジャック・ラッセル・テリア | 14.5 |
パグ | 12.8 |
キャバリア・キング・チャールズ・スパニエル | 12.3 |
ミニチュア・ピンシャー | 14.3 |
ペキニーズ | 13.2 |
ボストン・テリア | 12.2 |
ビジョン・フリーゼ | 14.6 |
日本スピッツ | 13.9 |
小型犬の中でも、トイプードルやカニーンヘン・ダックスフンド、ミニチュア・ダックスフンドは比較的平均寿命が長い傾向にあります。
参考資料:*1一般社団法人ペットフード協会「令和5年犬猫飼育実態調査」、*2犬種別の平均寿命(2021年度版)
愛犬に健康で長生きしてもらうために大切なことは
可愛い愛犬がいつまでも元気でいてほしいと願う、飼い主さんにとって大切なことは何かを考えていきたいと思います。
✔︎ ストレスのない環境を作ってあげる
✔︎ 適切な食事を与える
✔︎ お散歩や一緒に遊ぶなど適度な運動を行う
✔︎ 定期検診や予防接種などの健康管理
✔︎ 歯磨きやブラッシング、トリミングなどのお手入れをこまめに行う
これをすれば絶対に長生きできるという方法はありませんが、愛犬が長生きできる可能性を作ってあげるために、私たち飼い主ができることを挙げています。
ストレスのない環境を作ってあげる
犬は空腹や睡眠不足、長時間の留守番、お部屋の温度が暑すぎる・寒すぎる、スキンシップの不足、運動が足りていない、引っ越しなどの普段と違う環境にもストレスを感じやすいです。
部屋の中で犬を飼うときの環境
✔︎ 犬が安心できる場所(クレート、ケージ、サークルなど)を用意する
✔︎ 危険な場所には入れないようにする
✔︎ 暑さ・寒さ対策(エアコンなどの活用)
✔︎ 滑りやすい床を工夫してみる
✔︎ 食べ物のカスやゴミをキレイに掃除する
✔︎ ゴミ箱や電気コードを隠す
✔︎ トイレを清潔に保つ
✔︎ キツすぎる香水やルームフレグランスを避ける
適切な食事を与える
毎日の食事は愛犬の健康にとってとても重要なものです。良質なタンパク質や脂質が使われていて、添加物の入っていない「総合栄養食」のドッグフードを選んであげてください。
「総合栄養食」がお水と餌があれば十分な栄養が摂れるように設計されています。おやつは与え過ぎないように注意が必要です。
食器や水入れはこまめに洗い、新鮮な状態で、食べたり飲んだりできるようしてあげましょう。
散歩や一緒に遊ぶなど適度な運動を行う
犬にとってお散歩の目的は、単に運動不足の解消だけでなく、外に出かけて色々な匂いを嗅ぐ、日光浴をする、ストレスの軽減などもこれにあたります。
小型犬のお散歩時間の目安は1日に2度「20分から30分」ほどと言われています。ただし、超小型犬の場合(成犬時の体重4kg以下)はそれよりも少なくなります。無理にこの時間は歩かなければというより、その子に合った運動量で、楽しんで、安全に飼い主さんとお散歩ができるといいですね。
雨の日や暑過ぎてアスファルトの温度が非常に高いなどでお散歩ができない時には、室内でボール遊びなどもストレス発散ができておすすめです。
定期検診や予防接種などの健康管理
普段から愛犬の全身の状態をチェックしておきましょう。例えば、全身を触る、耳や口、目を観察する、歩き方に変化はないかなどです。
私たち飼い主は目で見える変化は気づいてあげることができますが、身体の中のことは動物病院で定期的に検査をしてもらうことで、愛犬の体の変化を見つけてあげることができます。